サイバーセキュリティー業界のリーディングカンパニーである1Password(ワンパスワード)は、最新の1Password CLI 2.31.0-beta.01の提供開始を発表した。この新リリースは、安定版リリースチャンネルの変更に合わせてベータ版をアップデートすることを目的としている。このアップデートには、1Password CLIの使い勝手を向上させる改善とバグ修正がいくつか含まれており、より堅牢で使いやすいツールとなっている。
新しい1Password CLIのベータ版は、1Password CLIのダウンロードページにアクセスし、「Show betas」オプションを選択するとアクセスできる。Linuxユーザーの場合、手順はさらに簡単だ。パッケージマネージャーで1Passwordリポジトリーを追加する際に、チャンネルを「stable」から「beta」に切り替えるだけで済む。
最新アップデートには、いくつかの新機能と改善が含まれている。最も注目すべき変更点の一つは、1Password CLIと併用した際にdirenvが停止する問題の解決だ。この修正(問題番号4250としてマーク)により、両ツール間の操作がよりスムーズになり、互換性が向上する。
もう1つの重要な変更は、CLI 1の廃止に関連している。DockerHubタグ1Password/op:latestは、問題番号#4267に基づき、常にCLI 2の最新バージョンを指すようになった。この変更により、ユーザーは常に最新かつ安全なツールバージョンにアクセスできるようになる。
このアップデートでは、「op vault list --filter」コマンドにも改良が加えられた。権限レベルに関係なく、ユーザーがアクセスできる全てのボールトを返すようになった。この変更(問題番号4189)により、ユーザーは読み取り権限を持つボールト以外にも、より簡単にボールトを見つけて管理できるようになる。
最後に、問題番号#4244に基づき、「op group user grant」コマンドがMSPアカウントで正常に動作するようになった。この修正により、MSPアカウントユーザー向けの1Password CLIの機能と信頼性が向上する。
1Password CLIの最新ベータ版リリースは、ツールのユーザーエクスペリエンスと機能性の向上において大きな前進だ。使い勝手の向上とバグ修正により、よりシームレスで効率的なパスワード管理とデジタル資産の保護をユーザーに提供する。
出典:1Password
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