エンタープライズグレードのソフトウェア開発および配信ソリューションのリーディングカンパニーであるDigital.aiは、第17回「State of Agile Report」を発表した。この報告書では、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)におけるアジャイル手法の採用と満足度を詳しく調査している。788人のソフトウェア開発専門家から洞察を集めたこの調査では、アジャイル実践の大幅な採用率が明らかになり、回答者の71%がSDLCにアジャイルを組み込んでいる。ただし、満足度については話が異なり、アジャイルユーザーのわずか11%がアジャイルの実践に「非常に満足している」と報告し、33%が「ある程度満足している」と感じている。
このレポートでは、企業全体にアジャイルを拡張する際に組織が直面するいくつかの課題を浮き彫りにしている。2つの主な障害には、変化に対する組織の抵抗と、リーダーの間でのアジャイル原則の理解の欠如が含まれる。これらの問題は、コラボレーションを改善し、開発作業をビジネス目標により密接に調整することで賞賛されることが多いアジャイルの利点を最大限に達成する際の困難に寄与している。これらの課題にもかかわらず、調査では、アジャイル手法をうまく統合したユーザーにとっては依然としてアジャイル手法が有益であると認識されており、満足しているユーザーのほぼ60%がコラボレーションの向上を指摘し、57%がビジネスニーズとの整合性の向上を観察していることが示されている。
アジャイルの導入は、組織内の全ての部門で均一ではない。エンジニアリング部門と研究開発(R&D)部門は、アジャイル手法の採用が最も急速に進んでいる部門として認識されている。この傾向は、アジャイルがこれらの領域にもたらす価値、特に変化への対応力と反復の高速化の観点からの認識が高まっていることを示唆している。ただし、レポートでは、回答者の34%が独自のアジャイルフレームワークをカスタマイズしているか、特定のエンタープライズ レベルのフレームワークに準拠していないことも明らかにしており、アジャイル実装に対するアプローチが多様で、場合によっては断片化していることを示している。
アジャイルの将来は、AIの統合、開発者の燃え尽き症候群、ハイブリッド作業環境の台頭、ビジネスの優先順位の変化などの新たな課題に適応し進化する能力にかかっているようだ。これらの要因により、開発チームはこれまで以上に柔軟で即応性が求められる。このレポートは、全社的なアジャイル導入への道のりは課題に満ちているものの、それをうまく切り抜けた人には大きな見返りが期待できることを示唆している。
業界がアジャイルが今後どこへ向かうのかという問題に取り組み続ける中、Digital.aiはアジャイル実践の進化に関する洞察を提供し、議論を促進することに引き続き取り組んでいる。同社は、アジャイル愛好家や専門家に対し、LinkedInのState of Agileコミュニティーに参加してさらなる対話を行ったり、第17回State of Agileレポート全体を含む追加リソースにアクセスすることを推奨している。
出典:Digital.ai
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