Harness(ハーネス)Developer Hub(HDH)は、プルリクエスト数10,000件という大きな節目に到達した。このマイルストーンは、継続的な改善とコラボレーションへのHarnessのコミットメントを証明するものだ。HDHは開発者中心のDocs-as-Codeアプローチを採用し、ドキュメントを透明性が高く、製品自体と共に進化するコラボレーション資産へと変革している。このモデルは組織全体からの貢献を促進し、製品エクスペリエンス全体における重要な要素としてのドキュメントの役割を強化する。
HDHのリリース以前、HarnessはHelpDocsを基盤とした一元管理型のドキュメントモデルに依存していた。これは信頼できる唯一の情報源として機能していたが、エクスペリエンスは本質的に限定的だった。真の課題はドキュメントの維持管理だけではない。より広範な学習プロセスが断片化していたことが問題だった。技術情報はブログ、サポート記事、エンジニアリングWiki、社内のランブックなど、複数のシステムに分散しており、ユーザーはしばしばそれらをつなぎ合わせて利用していた。その結果、製品のスピードやオープン性を反映しない、断片的なエクスペリエンスとなっていた。
これを受けて、ドキュメント作成プロセスを根本から見直すために、HDHが立ち上げられた。このプラットフォームは、全ての学習リソースを一つの傘下に収め、一貫した構造と検索エクスペリエンスを提供するように設計されている。また、プロセスの分散化も目指し、製品チーム、フィールドエンジニア、コミュニティーメンバーが、オープンソースプロジェクトと同様に直接貢献できるようにした。全てのドキュメントはバージョン管理され、全ての更新はプルリクエストを通じて行われるため、製品コードと同様に可視性、レビュー可能性、トレーサビリティーが確保される。
HDHが行った最も影響力のある決定の一つは、ドキュメントをソフトウェアのように扱うことだった。あらゆるものをGitに統合し、バージョン管理、ピアレビュー、プルリクエストによる管理を行うことで、品質を損なうことなく迅速な開発が可能になった。この変化により、エンジニアとプロジェクトマネージャーは、使い慣れたワークフローを使って、直接貢献できるようになった。レビューはより共同作業的になり、チーム間でリアルタイムのフィードバックが得られる。ドキュメントはもはや後付けではなく、全てのリリースに不可欠な要素となった。これは単なるツールの変更ではなく、マインドセットの転換だった。HDHはドキュメントを静的な成果物として考えるのをやめ、製品の一部として扱うようになった。
出典:Harness
この製品の詳細については、Harness製品ページをご覧ください。