テクノロジーとビジネス学習リソースの大手プロバイダーであるO’Reillyは、毎年恒例の2025年のテクノロジートレンドレポートを発表した。同社の280万人のユーザーからのデータを基に作成されたこのレポートは、最も人気のあるテクノロジーのトピックとツールに関する貴重なインサイトを提供する。また、来年のビジネス戦略を形作る可能性のあるテクノロジートレンドを強調し、将来を垣間見ることもできる。
このレポートでは、開発者の学習がダイナミックに変化し、AIテクノロジーが先導していることが示されている。AI関連のスキルへの関心が急増しており、プロンプトエンジニアリング、AIの原理、生成AIなどのトピックの使用が最も大幅に増加している。また、レポートでは、GitHub Copilotに関するコンテンツの使用が471%増加したことも指摘しており、生産性向上ツールに対する開発者の関心が高まっていることを反映している。
しかし、レポートでは、特定の分野での関心の低下も示されている。例えば、GPTの使用量は13%減少し、検索も同様に下降傾向にある。これは、開発者がプラットフォーム固有のスキルよりも基礎的なAI知識を優先していることを示唆している。この変化は、Claude、GoogleのGemini、LlamaなどのさまざまなAIモデル間を効果的にナビゲートする必要性によるものと考えられる。レポートでは、LangChainや検索拡張生成（RAG）に関連する重要なAI関連スキルの急速な増加も強調しており、現在ではPyTorchやKerasなどの確立されたAIライブラリーと使用状況が同等になっている。
セキュリティーも大幅な成長が見られたもう1つの分野で、関連するほぼ全ての検索トピックが増加している。ガバナンス、リスク、コンプライアンス（GRC）への関心は44%急上昇し、コンプライアンススキルへの関心は10%上昇した。アプリケーションセキュリティーに関連するコンテンツも17%増加し、あらゆる種類のアプリケーションを保護するという開発者の取り組みを反映している。使用率が13%増加したゼロトラスト モデルの台頭は、厳格な認証とアクセス制御を重視するセキュリティーに対する積極的なアプローチを示している。
このレポートでは、データエンジニアリングスキルが29%増加したことも明らかにされており、AIアプリケーションの推進においてデータが果たす重要な役割が強調されている。しかし、従来のプログラミング言語の使用率は顕著に低下しており、Pythonの使用率は5.3%、Javaの使用率は13%減少している。対照的に、Rustの使用率は9.6%増加と目立っており、開発者の間で人気が高まっていることが示されている。
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出典：O'Reilly
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