PagerDuty(ページャーデューティー)の最新の国際調査によると、企業によるAIエージェントの導入が大幅に増加しており、75%の企業が複数のエージェントを導入しているという。これは、わずか6力月前の51%から大幅な増加だ。しかし、アジア太平洋・日本(APJ)地域では導入ペースにばらつきがある。オーストラリアは導入をリードしており、経営幹部の88%が危機発生時にAIエージェントが自らの代理として行動することを信頼している。一方、日本はより慎重な姿勢で、同様の信頼を示す経営幹部はわずか64%だった。
今回のPageruDutyによる調査では、組織内のさまざまな部門でAIエージェントの利用が増加していることも明らかになっている。ソフトウェア開発分野では、世界中の企業の84%がコードの作成、レビュー、または提案にAIを使っている。この傾向はオーストラリアでさらに顕著で、88%の企業がコーディング作業にAIを使っている。しかし、これらの組織のうち、AI生成コードの精度と信頼性をテストするための正式なプロセスを備えているのはわずか3分の1に過ぎず、AIへの熱意と運用の成熟度の間に潜在的なギャップがあることが示唆されている。
インシデント対応におけるAIの役割も、AIへの信頼が高まっている分野の一つだ。世界全体では、経営幹部の81%が、障害発生時やセキュリティーイベント発生時にAIエージェントが会社に代わって行動することを信頼している。この信頼はオーストラリアでさらに高く、経営幹部の88%が危機的状況におけるAIの役割に信頼感を示している。しかし、日本では経営幹部のわずか64%がAIを信頼しており、AI導入に対してより慎重な姿勢を示している。
この調査では、経営幹部の間でAIシステムの信頼性の必要性に対する認識が高まっていることも明らかになった。地域全体で、回答者の85%が、AIのエラーや障害が混乱を引き起こす前に検出するためのより強力な手順が組織に必要だと考えている。オーストラリアでは経営幹部の88%が、日本では72%がこの切迫感を共有している。これは、AIシステムの責任ある拡張を保証するために、より強力な監視、定義されたテスト標準、および透明性の高い承認ワークフローの必要性を浮き彫りにしている。
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出典:PagerDuty
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