accessiBe(アクセシビー)の最新レポートによると、多くの大手eコマース企業が自社ウェブサイトのアクセシビリティーを不安視していることが明らかになった。300人以上のeコマースリーダーと障がい者コミュニティーのメンバーを対象としたこのレポートでは、アクセシビリティーに関する意識は高いものの、実践が不十分であることが明らかになった。回答者の79%が、自社のウェブサイトがアクセシビリティー要件を満たしているかどうか自信がないと認めたという驚くべき結果が出ている。世界保健機関(WHO)の推定によると、このアクセシビリティーの欠如は、障がいのある人々を含む世界人口の最大28%を、排除する可能性があるとされている。
このレポートでは、アクセシビリティーのビジネス上のメリットも強調されている。アクセシビリティーとインクルージョンを重視する企業は、そうでない企業と比較して、収益が28%増加し、純利益が2倍になり、利益率が30%高くなるという調査報告もある。法的な観点から見ると、積極的なアクセシビリティー対策はリスク軽減に役立つ。また、ブランドの信頼性を高め、成長機会を創出することにもつながる。
accessiBeの2025年AIチャット検索レポートによると、構造化データ、説明的な代替テキスト、明確な階層といったアクセシビリティーの原則は、AIの可視性と発見可能性を向上させるためにも不可欠だ。アクセシビリティーが高くAI対応のコンテンツは、可視性を高め、AIアシスタントによる正確な商品紹介を保証し、明確な商品説明で信頼を築き、ブランドの評判を高めることができる。一方で、アクセシビリティーが低いと、AIチャットの結果に表示されず、障害のある買い物客が排除され、評判の低下につながる可能性がある。
レポートでは、アクセシビリティーを考慮したクリエーティブやキャンペーンを設計することの重要性も強調されている。具体的には、動画へのキャプションの追加、全てのビジュアルや商品画像への代替テキストの設定、高コントラストのカラーパレットと読みやすいフォントの使用、そして明確で包括的なコピーの維持などが挙げられる。また、アクセシビリティーの障壁はカート離脱につながる可能性があるため、チェックアウト体験を継続的に監視する必要性も強調している。監査とユーザーテストは、これらの障壁を特定・修正し、潜在顧客の損失を防ぐのに役立つ。
出典:accessiBe
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