Adobe(アドビ)は、コネクテッドTV(CTV)業界のリーディングカンパニーであるRokuとの提携を発表し、Real-Time CDPコラボレーションを強化した。この提携は、広告主とパブリッシャーがプライバシーを維持しながら、価値の高いオーディエンスを発掘、活性化、測定することを可能にするデータソリューションだ。RokuがAdobeのプレミアムパブリッシャーカタログに加わることで、ブランド企業とパブリッシャーは、データコラボレーションの可能性を最大限に引き出す、シンプルで相互運用性の高いソリューションを利用できるようになる。CTVチャネルの急速な成長を考えると、この提携は特に重要だ。CTVチャネルの広告費は2019年以降400%増加しており、米国では2027年までに2桁の成長が見込まれている。
RokuとAdobeのReal-Time CDP Collaborationの連携により、広告主はエンゲージメントの高い視聴者にリーチする独自の機会を得ることができる。Roku Data CloudとReal-Time CDP Collaborationを活用することで、広告主はRoku独自のデータにアクセスし、ストリーミング視聴者の行動や嗜好に関する貴重なインサイトを得ることができる。これらの情報は、より効率的なメディアキャンペーン戦略の策定に活用できる。既存のReal-Time CDPのユーザーも、既存のオーディエンスデータと測定データをRokuのデータと統合することで、このパートナーシップのメリットを享受できる。
AdobeとRokuの協業は、広告主のメディアおよびオーディエンスプランニングを強化することを目的としている。これにより、広告主は、Rokuの在庫全体にわたって、セキュアな環境下で、独自の大規模データを活用し、フルファネルのCTV戦略を実行できるようになる。広告主は、価値の高いオーディエンスをリアルタイムで発見・プランニングし、これらのオーディエンスの重複を把握し、特定のビジネス目標を達成するためのオーディエンスベースのキャンペーンを計画できる。また、ブランド企業は、Roku Data CloudとAdobe Real-Time CDP Collaborationを活用してカスタムオーディエンスを構築し、Rokuの広告製品スイート全体でこれらのオーディエンスをシームレスに活用できる。
このパートナーシップにより、キャンペーン効果測定の最適化も実現する。広告主は、Rokuのデータと広告主のコンバージョンデータを統合したオンデマンドダッシュボードを利用でき、広告購入のパフォーマンスを明確に可視化し、将来の最適化に役立てることができる。広告主はより正確に高価値オーディエンスとつながる機会を増やし、キャンペーンパフォーマンスを最適化することが期待される。Adobeは今後もカタログを拡充し、アップデートを提供していく予定だ。
出典:Adobe
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