業界をリードするソフトウェア企業であるAdobe(アドビ)は、企業が顧客体験とマーケティングキャンペーンを創造、提供、最適化する方法を確信するAIエージェントの一般提供開始を発表した。Adobe Experience Platform(AEP)Agent Orchestratorを搭載したこれらのAIエージェントは、Adobeおよびサードパーティーのエコシステム全体でエージェントを管理およびカスタマイズするためのプラットフォームを企業に提供する。多くの大手企業が組織全体のリアルタイムデータを接続するために使っているAEPは、これらのエージェントが状況に応じて適切なアクションを実行し、投資収益率を向上させるための基盤を提供する。
Adobe Experience Cloudのエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、Anjul Bhambhri氏は、 「Adobeは長年にわたり、デジタルデータを実用的なインサイトに変換することで、企業が顧客に魅力的な体験を提供できるよう支援してきた。現在、AdobeはエージェントAIを活用して専用エージェントを構築し、データ、コンテンツ、そして体験創造のワークフローに組み込んでいる。このイノベーションは、プロセスを再構築し、マーケティングチームの生産性を飛躍的に向上させ、パーソナライズされた体験を大規模に提供することで成長を促進することで、顧客体験のオーケストレーションを向上させるだろう」と述べている。
AdobeのAIアシスタントは、AEPの顧客の70%以上が既に利用している、Adobeおよびサードパーティーのエージェントと対話できる会話型インターフェイスだ。The Hershey Company、Lenovo、Merkle、Wegmans Food Markets、Wilson Companyといったブランドが、Adobeのエージェント型AIソリューションを活用して組織内の機能を強化し、効果的な顧客体験を提供している。
Adobeは、AEP Agent Orchestratorの一般提供開始も発表した。AEP Agent Orchestratorには、意思決定科学と言語モデルを基盤として動的かつ適応的な推論を可能にする推論エンジンが搭載されている。これにより、自然言語によるプロンプトからユーザーの意図を解釈し、オーケストレーション計画の一環としてどのエージェントを起動するかを動的に決定できるようになる。AEPを基盤とするAgent Orchestratorは、状況に応じた適切な目標指向の自動アクションを推進し、人間参加型アプローチによる改善をサポートする。
AdobeのAIエージェントは、Adobe Real-Time Customer Data Platform、Adobe Experience Manager、Adobe Journey Optimizer、Adobe Customer Journey Analyticsといった業界をリードするAdobeエンタープライズアプリケーション内に直接提供され、すぐに利用可能だ。企業がマーケターのスキル向上と顧客体験オーケストレーション(CxO)の加速に活用できる。これらのAIエージェントには、Audience Agent、Journey Agent、Experimentation Agent、Data Insights Agent、Site Optimization Agent、Product Support Agentが含まれる。
Adobeは近い将来、Experience Platform Agent Composerの提供開始を予定している。これは、企業がブランドガイドラインや組織のポリシーコントロールなどに基づいてAIエージェントをカスタマイズおよび設定するための単一のインターフェイスを提供する。これにより、チームはAIエージェントのアクションを微調整し、価値創出までの時間を短縮できる。また、AdobeはCognizant、Google Cloud、Havas、Medallia、Omnicom、PwC、VMLとの新たなエージェントAIパートナーシップも発表した。これにより、エージェント間のワークフローのシームレスな実行、および業界やユースケースを問わないカスタマイズが可能になる。
出典:Adobe
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