Adobeは3月1日に終了する2024年度第1四半期の財務結果を発表した。51億8,000万ドルに達する大幅な収益増加を報告、前年比11%の成長を記録した。固定通貨で調整すると12%。この成長は、Adobeの市場での存在感と財務上の成功を引き続き推進しているデジタルメディアおよびデジタルエクスペリエンス分野における同社の好調な業績を示している。
同社の一株当たり利益も好調な勢いを反映しており、GAAP(一般会計原則)に基づく一株当たり利益は1.36ドル、非GAAPベースの一株当たり利益は4.48ドルとなった。Adobeの財務健全性は営業利益によってさらに強調され、GAAPベースの営業利益は9億700万ドルに達し、非GAAPベースの営業利益は24億7000万ドルに達した。純利益の数字も同様に好調で、GAAP純利益は6億2,000万ドル、非GAAP純利益は20億5,000万ドルだった。さらに、Adobeの業務効率は、同四半期の営業キャッシュフローからも明らかで、その額は11億7,000万ドルだった。
Adobeの財務報告書の主なハイライトはデジタルメディア部門の成長で、売上高は38億2000万ドルに達し、前年比12%増、為替変動の影響を除いて13%増となった。このセグメント内では、Creativeの収益は30億7000万ドルに増加し、Document Cloudの収益は7億5,000万ドルに達し、後者は前年比18%という驚異的な成長を達成。同社のデジタルメディアの年間経常収益(ARR)も大幅に増加し、純新規ARRは4億3,200万ドルとなり、デジタルメディアの合計ARRは157億6,000万ドルとなった。ARRのCreative CloudコンポーネントとDocument Cloudコンポーネントは、それぞれ127億8000万ドルと29億8000万ドルに増加した。
Adobeの事業のデジタルエクスペリエンス部門も影を落とすことはなく、収益も12億9千万ドルに達し、報告数値および為替変動の影響を除いて前年同期比10%増加するなど成長を遂げた。デジタルエクスペリエンス部門のサブスクリプション収益は特に好調で、11億6,000万ドルとなり、前年比12%の成長を記録した。
また、Adobeは現在のマクロ経済環境と外国為替環境を考慮して、第2四半期の財務目標を設定した。同社は、2024会計年度第2四半期の希薄化後の株式数が約4億5,300万株になると予想している。
さらにAdobeは、現地時間3月26日に開催されるAdobe Summit 2024で投資家ミーティングを開催する準備を進めている。米ネバダ州ラスベガスで開催されるこのイベントは、財務アナリストや投資家に同社の長期的な見通しについての洞察を提供する予定だ。市場機会、戦略、イノベーションのロードマップ、特に人工知能に焦点を当てている。この会議はAdobe Investor Relationsウェブサイトでライブストリーミングされ、録画と関連資料はイベント後にサイトで視聴できる。
出典:Adobe
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