大手ソフトウェア企業であるFreshworks(フレッシュワークス)は、ビジネスの複雑性が企業の収益、生産性、そして士気に及ぼす重大な影響を強調したレポートを発表した。「複雑性のコスト」と題されたこのレポートは、IT、カスタマーエクスペリエンス、財務、オペレーションなど、さまざまな分野の700人の専門家を対象とした世界規模の調査に基づいている。調査結果によると、ソフトウェアに起因する複雑性は、企業の年間収益の平均7%、つまり一般的な研究開発予算に相当するコストを負担させていることが明らかになった。
さらに、このレポートでは、導入の失敗、ツールの活用不足、予期せぬコストの発生などにより、企業が予算の20%を無駄にしていることが明らかになっている。この無駄は米国経済全体で年間約1兆ドルに上り、企業のリソースを著しく浪費している。FreshworksのCEOであるDennis Woodside氏は、業務運営の強化を目的としたツールが今や阻害要因となり、成長と生産性を阻害していると強調している。
このレポートは、複雑さが従業員の生産性に与える影響についても強調している。複雑なプロセスと断片化されたツールのために、従業員は毎週約7時間を失っていることが示されている。この生産性の損失は、ほぼ1日分の労働時間に相当する。また、この複雑さは顧客体験とIT担当者に最も大きな影響を与え、カスタマイズできないワークフロー、ツールの過剰、時間のかかる定型業務など、従業員のフラストレーションにつながるとレポートは指摘している。
本レポートは、財務コストと生産性コストに加え、複雑性が従業員の士気に与える影響についても明らかにしている。調査対象となった従業員の60%が、組織の複雑さ、複雑なプロセス、燃え尽き症候群、ソフトウェアの性能不足や難解さといった要因により、今後1年以内に退職を検討していることが明らかになった。この高い離職率は、企業の勢いを阻害し、創造性を弱め、ビジネスの成長を支える共有知識を損なわせる可能性があると、レポートは示唆している。
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出典:Freshworks
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