大手ソフトウェアデリバリープラットフォームであるHarnessは、毎年恒例の{unscripted} 2024イベントで、製品ラインの大幅なアップデートを発表した。このアップデートでは、ワークフローを変革し、生産性を高め、世界中のソフトウェア開発者の作業体験を改善することを目的としたマルチエージェントAIアーキテクチャーが導入される。同社のAIに対する新しいアプローチは、AIをプラットフォームの中核に統合し、ソフトウェアデリバリーのあらゆる側面を合理化するAI駆動型「アシスタント」のエコシステムを作成することだ。これにより、開発者は革新的なソフトウェアを作成するという主なタスクに集中できる。
最初のリリースには、DevOps、QA、コード生成に特化したAIソリューションが含まれている。DevOps Assistantは、日常的なパイプライン生成の自動化、問題の診断と修復、ワークフローの最適化、デプロイメントの追跡、改善の提案を行う。これにより、DevOpsチームは日常的なタスクではなくイノベーションに集中できる。迅速なソフトウェアリリース向けに設計されたQA Assistantは、自然言語処理を使用して自己修復テストスイートを構築する。テスト作成速度が最大80%向上し、メンテナンスが同じだけ削減されるため、高品質のアプリケーションを自信を持って提供できる。Code Assistantは、簡単な説明からコード、ユニットテスト、関連コメントを生成することで開発者の生産性を高め、コーディングプロセスを高速化し、一貫した品質を確保する。
Harnessは、組織が開発者向けAIコードアシスタントの影響を測定し、最適化できるように設計されたツールであるProductivity Insightsも発表した。このツールは、組織の投資に関するインテリジェントな意思決定を可能にする正確な指標とデータを提供する。HarnessのCEO兼共同創設者であるJyoti Bansal氏は、今日のDevOpsチームは反復的で時間のかかるタスクに圧倒され、真の目的であるイノベーションから気をそらされていると述べている。同氏は、AIは現代のソフトウェア開発に不可欠な要素であり、これらのAI搭載ツールは単なる生産性向上ツールではなく、開発プロセスのあらゆる段階に組み込まれた仮想の専門家コラボレーターであると考えている。
新しいAIエージェントに加えて、Harnessは既存のプラットフォームにいくつかの新しいモジュールと機能強化を導入した。これには、データベース変更の展開とガバナンスを簡素化するDatabase DevOps、コードの作成とデバッグ用に事前構成済みのリモートで安全なクラウドベースの環境を提供するCloud Development Environments、DevOpsツールチェーンに継続的なガバナンス、リスク管理、コンプライアンスを提供するアップグレードされたモジュールであるSupply Chain Security、業界をリードするオープンソーススキャナーとエンドツーエンドのガバナンスによりビルドを高速化する最新の統合アーティファクト管理システムであるArtifact Registryが含まれる。Harnessはまた、開発者が単一の集中環境からソフトウェアのコーディング、ビルド、アーティファクトの管理、展開を行えるようにする包括的なソフトウェアデリバリープラットフォームであるOpen Sourceプラットフォームのベータ版リリースを近日中に開始すると発表した。
出典:Harness
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