G2の2026年冬季レポートで注目すべき動きが明らかになった。エンドポイント管理ソリューションを提供するNinjaOne（ニンジャワン）が、#1ランキング獲得数で初めてトップ10入りを果たし、業界での存在感を示した。
NinjaOneは今回のレポートで239件の#1ランキングを獲得し、8位にランクイン。これは前四半期のトップ10圏外からの大きな躍進となる。同社は既に確立されたプレイヤーであるZoom（258件、7位）に迫る位置につけており、Insider（235件、9位）やDeel（227件、10位）といった急成長企業と肩を並べる結果となった。
この順位は単なる数字以上の意味を持つ。G2のレポートでは、1位のSalesforce（1,042件）やGoogle（920件、2位）、Microsoft（601件、3位）といったテック業界の巨人が上位を占める中、NinjaOneは比較的新しいプレイヤーとして確固たる地位を築きつつある。
NinjaOneの成功は、エンドポイント管理市場における需要の高まりを反映している。特に注目すべきは、G2が今四半期に新たに報告対象となったカテゴリーの中で「自律型エンドポイント管理（AEM）」が含まれていることだ。このカテゴリーは、ITおよび情報セキュリティチームが従来のエンドポイント管理ソフトウェアの中核機能を自律的に実行するためのツールを指す。カテゴリー作成からわずか21日でグリッドレポート掲載基準を満たし、今四半期で最速の成長を記録した。
エンドポイント管理ソリューションの需要拡大には明確な理由がある。リモートワークの定着、サイバーセキュリティ脅威の増加、そしてIT環境の複雑化により、企業は効率的かつ包括的なエンドポイント管理ツールを必要としている。NinjaOneはこうした市場ニーズに応える形でユーザー基盤を拡大し、高い評価を獲得してきた。
G2のレポートシステムは、ユーザーレビューとオンラインソースから収集したデータに独自のアルゴリズムを適用し、顧客満足度と市場プレゼンスをリアルタイムで算出する。NinjaOneの#1ランキング239件という数字は、同社が複数のカテゴリーやセグメントで一貫して高評価を得ていることを示している。
今回のレポートでは、全体で26,500以上のレポートが公開されたが、リーダーバッジを獲得したのはG2に掲載されているソフトウェアとサービスのわずか3%に過ぎない。この厳しい基準の中でNinjaOneがトップ10入りを果たしたことは、同社の製品品質とユーザー満足度の高さを物語っている。
NinjaOneの躍進は、エンドポイント管理市場における競争激化の象徴でもある。従来型のIT管理ツールから、AI駆動の自律型ソリューションへの移行が加速する中、NinjaOneは技術革新とユーザーエクスペリエンスの両面で優位性を確立しつつある。
今後の展開として、NinjaOneがこの勢いを維持できるかが注目される。2026年春のレポートでさらに順位を上げ、トップ5入りを果たすことができれば、同社はエンドポイント管理市場における主要プレイヤーとしての地位を不動のものにするだろう。
この製品の詳細については、NinjaOne製品ページをご覧ください。
