PagerDuty(ページャーデューティー)の2025年5月の製品アップデート情報を紹介する。
▶︎ Security Incident Typesが利用可能に
Incident Typesでは、対応プロセスの異なるインシデントを分類し、インシデントのタイプごとにワークフロー・カスタムフィールドをカスタマイズできる。今回、Baseインシデント、Majorインシデントに加えて、Securityインシデントが全てのプランで利用できるようになった。
セキュリティーイベント用にカスタマイズされたワークフローやカスタムフィールドを活用することで、適切な対応を促すことができる。セキュリティーインシデントを適切なプロセスで管理・処理することで、重大な運用障害のリスクとコストを削減できる。本機能は、Business、Professional、Enterpriseプランのユーザー向けに一般公開されている。
詳細はこちら
▶︎ Incident Workflowsに新しいアクションを追加
インシデント管理を効率化するための4つの新しいワークフローアクション(ビジネスサービス詳細を取得、チーム内のユーザーを取得、インシデントのアラートを取得、ユーザーを取得する)が追加された。本機能を活用することで、重要な情報を自動的に収集・統合し、インシデント管理を効率化できる。これらのアクションを使用すると、それぞれのデータを取得できるほか、取得したデータを外部サービス、ダッシュボード、Slackに送信することも可能だ。手動での調整を削減し、チームのニーズに合わせて情報の流れを管理できる。現在、BusinessとEnterpriseプランのユーザー向けに一般公開されている。
・Get Business Service Details(ビジネスサービス詳細を取得)
・Get Users on a Team(チーム内のユーザーを取得)
・Get Alerts for an Incident(1つのインシデントのアラートを取得)
▶︎ Intuneのモバイルサポートが一般提供開始(EIM契約ユーザー向け)
Intune for Mobileにより、PagerDuty Mobileアプリをより安全に管理しつつ、規制やポリシーへの準拠を強化できる。Intuneのモバイルアプリ管理 (MAM) 機能により、未管理アプリ間のコピー/ペーストのブロック、データの暗号化、デバイスのリモート消去など、さまざまなポリシーを適用できる。データ漏洩のリスクを軽減し、準拠性を向上させることで、組織の収益保護に貢献する。
詳細はこちら
▶︎ Automation on Alertsが一般提供開始(AIOps、Runbook契約ユーザー向け )
本機能により、アラートレベルで自動的に必要なアクションをトリガーし、人間に通知を行う前に診断や復旧を行える。これにより、レスポンダーの介入を削減し、顧客への影響を最小限に抑え、チームの時間をより価値の高い業務に向けることができる。
AIOps(ウェブフック機能のみ使用可能)および AIOps+Runbook Automation(ウェブフック、Automation Action両方の機能が使用可能)のライセンス契約ユーザー向けに一般提供が開始されている。ライセンスユーザーは、Event Orchestration>Service Orchestration設定画面から使用することが可能。
詳細はこちら
▶︎ Service Custom Fieldが早期アクセスで利用可能に
本機能により、ServiceごとにCustom fieldを作ることができる。共通のサービス情報を活用して各種ツールと連携させることにより、異なるツールやシステムの間での情報の流れを整え、インシデントに関する情報を補完し、問題の発見から解決までのスピードを速めることが可能になる。
現在、BusinessまたはEnterpriseプランのインシデント管理ユーザー向けに、早期アクセスで提供が開始されている。
早期アクセスでは以下5つの機能を利用できる。
・Service Custom Fieldとフィールド オプションの作成/編集/一覧表示/削除を、Service Custom Fields API経由で実行する機能
・Service Custom Fieldの値の作成と更新を、Service Custom Field Values APIおよびサービス詳細ページ(PagerDuty UI)経由で実行する機能
・Service Custom Fieldが外部のウェブフックをトリガーする機能
・PagerDuty Service Custom Fieldの管理をTerraformで実行する機能
・Incident WorkflowsでService Custom Fieldを指定
なお、UIの提供は今後のリリースを予定している。
Early Access(早期アクセス)申し込みはこちら
この製品の詳細については、PagerDuty製品ページをご覧ください。