業界をリードするインシデント管理プラットフォームを提供するPagerDuty(ページャーデューティー)は、モデルコンテキストプロトコル(MCP)を介してAWS QuickSuiteで利用可能になったことを発表した。このインテグレーション、PagerDutyはAWSサービスからエンタープライズSaaSプラットフォームまで、QuickSuiteと連携する1,000以上のアプリケーションやデータソースに接続できるようになる。ユーザーはQuickSuiteのAIインターフェイスから直接PagerDutyのインシデントデータ、スケジュール、サービスにアクセスできるため、カスタムインテグレーション作業を必要とせずに、より深い運用コンテキストを把握できる。
PagerDutyとQuickSuiteのインテグレーション、ユーザーは単一の自然言語リクエストでPagerDutyのインシデントデータと他の業務システムの情報を照会できる。例えば、「今日のインシデントの影響を受ける顧客は誰ですか?」と質問すると、CRMに登録されている顧客アカウントと一致するPagerDutyのインシデントを組み合わせた回答が得られる。さらに、他のアプリケーションのイベントに基づいてPagerDutyのアクションをトリガーする自動ワークフローを構築することもできる。例えば、CI/CDプラットフォームでデプロイメントが失敗した場合、PagerDutyのインシデントが自動的に作成され、関係するチームに通知される。
このインテグレーションでは、PagerDutyの運用コンテキストが調査・分析機能に取り込まれるため、QuickSuiteはさらに強化される。PagerDutyの平均解決時間(MTTR)指標とカスタマーサービスプラットフォームからのビジネスインパクトデータを組み合わせたエグゼクティブレポートを生成できる。このクロスプラットフォームインテリジェンスは、単一の障害を調査し、数力月にわたるインシデントのパターンを分析するために活用できる。
PagerDutyとQuickSuiteのインテグレーションでは、インシデント履歴全体のパターン認識も可能になる。チームは「なぜ金曜日のデプロイメント後にデータベースインシデントが急増するのか?」といった疑問に際し、Quick Researchを使うことができる。AIは数力月分のPagerDutyインシデントデータを分析し、DevOpsプラットフォームのデプロイメントタイミングと相関させ、インシデント発生前のコード変更を調査し、サポートシステムから顧客への影響をレビューし、障害を予測する構成パターンを特定する。その結果、SREチームが手動で調査すると数日かかるような、具体的な推奨事項と原因分析を含む調査レポートが作成される。
PagerDutyのMCPサーバーがAWS QuickSuiteで利用可能になった。PagerDutyとQuickSuiteの両方を既に利用中のユーザーは、QuickSuiteのActions統合を通じて接続できる。PagerDutyは、ユーザーがUI、QuickSuite、Q、その他のAIプラットフォームなど、どこからでも作業できるようにすることに重点を置いている。MCPサーバーは、AI時代のインシデント管理を支援する。
PagerDutyがMCPを通じてAIプラットフォーム間でインシデント管理を可能にする仕組みについて、詳しくはこちら
出典:PagerDuty
この製品の詳細については、PagerDuty製品ページをご覧ください。