大手ソフトウェアプラットフォームであるSmartsheet(スマートシート)は、全プランに認証アプリによる多要素認証(MFA)を導入することで、ユーザーセキュリティーの強化に向けて大きな一歩を踏み出した。IBMとVerizonのレポートによると、この動きは、サイバー攻撃の頻度と巧妙化が進み、ソフトウェアの脆弱性を悪用する攻撃が2024年以降3倍に増加している。また、これらのレポートでは、ハッキング関連の侵害の80%が脆弱なパスワードや盗難パスワードによるものであり、認証情報のフィッシング攻撃は2022年以降967%増加していることも指摘されている。
Smartsheetの新しいセキュリティー機能は10月30日にリリース予定で、全てのプランで無料で利用でき、小規模チームからグローバル企業まで、全ユーザーがフィッシング対策に優れた最新のログインセキュリティーを強化できるようになる。認証アプリによるMFAの導入は、従来のユーザー名とパスワードによるログイン方法からの大幅なアップグレードだ。従来のログイン方法は最も脆弱な方法の一つと考えられており、フィッシングや認証情報の盗難の標的になりやすいとされている。
Smartsheetの認証アプリMFAは、ユーザーに迅速で使い慣れた、安全なログインプロセスを提供することを目的としている。これは既に、多くの従業員が他のエンタープライズツールにアクセスする方法の一部となっている。この新機能により、管理者はより詳細な制御が可能になり、ユーザーや共同作業者に対して認証アプリMFAを有効にできるようになる。これにより、組織はセキュリティーを損なうことなく共同作業を行うことができる。エンタープライズプランでは、外部MFAを実装し、請負業者、ベンダー、パートナーに従業員と同じ安全なログイン基準を満たすことを要求できる。
Smartsheetによる認証アプリMFAの導入は、ログインリスクの低減と、全てのユーザーと共同作業者がエンタープライズグレードの保護の恩恵を受けられるよう、大きく前進するものだ。メールベースのパスコードなどの脆弱な方法に代わるMFAを導入することで、Smartsheetはフィッシング、認証情報の盗難、アカウント乗っ取りからユーザーを保護。外部の共同作業者にも保護範囲を広げ、パートナー、請負業者、ベンダーにもMFAを使用したログインを義務付けることで、データにアクセスする全てのユーザーの保護を実現する。この取り組みは、デフォルトで安全なコラボレーションというSmartsheetのビジョンをさらに強化するものであり、あらゆる規模のユーザーと組織に、情報が保護されているという安心感を与える。
出典:Smartsheet
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