ウェブパフォーマンス監視ツールの大手プロバイダーであるSpeedCurveは、合成テストエージェントのアップデートを発表した。アップデートには、Lighthouse 12.3.0、Chrome 133、Firefox 135のサポートが含まれている。これらは、これまでそれぞれLighthouse 10.4.0、Chrome 126、Firefox 128をサポートしていた。同社はまた、基盤となるOSをUbuntu 24.04にアップグレードしており、これにより将来のアップデートのロールアウトがより迅速になると期待される。
Chrome 126から133への移行は、ユーザーメトリクスに大きな影響を与えるとは予想されていない。ただし、Chrome 129でのscheduler.yieldの導入により、一部のサイトで合計ブロック時間(TBT)が短縮される可能性がある。一方、Firefoxのバージョン128から135への更新は、メトリクスに顕著な影響を与えるとは予想されていない。
Lighthouseの場合、パフォーマンスカテゴリーに大きな変更はないが、アクセシビリティーカテゴリーとSEOカテゴリーが更新された。これらの更新には、新しい監査と重み付けの改善が含まれている。興味深いことに、PWAカテゴリーは完全に削除された。
Ubuntu 24.04へのアップグレードは、いくつかのメトリクスに影響を与えた。SpeedCurveは、広範囲にわたるテスト中に、この変更により合計ブロック時間(TBT)が改善されたことを確認した。同社は、ブラウザー、Lighthouse、またはエージェントのその他のコンポーネントをアップグレードする際の基準を提供するために、運用環境と運用前環境の両方で200を超えるサイトの速度を定期的に測定している。このアップグレード中、ほとんどのメトリクスはエージェントの新しいバージョンと既存のバージョンの間でほぼ一定だったが、TBTは大幅に改善された。同社は、TBTの75パーセンタイルで約16%の改善を確認したが、これはOSのアップグレードによるものだと考えている。
SpeedCurveは、ユーザーに対して、上記の最適化に基づいてパフォーマンスバジェットを確認し、必要に応じて調整することを推奨している。これは、同社が推進する「高速化、高速化の維持」手法の一部だ。独自のプライベートSpeedCurveエージェントをホストしている顧客向けに、同社は今後数週間以内にDockerコンテナの更新バージョンをリリースする予定だ。
出典:SpeedCurve
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