ウェブパフォーマンス監視のリーディングカンパニーであるSpeedCurveは、ページの肥大化という問題の増加と、それが企業やユーザーに与える影響を調査した記事を公開した。同社の調査によると、ウェブページの平均サイズはわずか1年で8%増加している。ページサイズと複雑さの増大は、ページ速度、GoogleのCore Web Vitals、検索ランキング、そして最終的にはユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える可能性がある。
ページ肥大化とは、ウェブページの全体的な重さと複雑さのことを指し、ページの総重量(バイト単位)、HTML、画像、フォントなどのリソースの数、これらのリソースのサイズなどが含まれる。SpeedCurveによると、ページ肥大化に最も大きく影響するのは画像で、ページの総重量の約60%を占めることが多いようだ。また、近年の動画コンテンツの急増もページサイズの増加に寄与している。
ページサイズの増加は、ユーザーエクスペリエンスを測定するGoogleの指標であるCore Web Vitalsに悪影響を及ぼす可能性がある。リソースが多すぎると、ページ上で移動する要素が増えるため、Cumulative Layout Shift(CLS)スコアが低下する可能性がある。画像や動画などの大きな視覚要素はレンダリングに時間がかかり、Largest Contentful Paint(LCP)指標に影響する。さらに、JavaScriptが多すぎてパフォーマンスが低いと、Interaction to Next PaintやTotal Blocking Timeなどの対話性指標に悪影響を与える可能性がある。
SpeedCurveの調査では、ページ肥大化のビジネスへの影響も強調されている。Googleが実施した調査では、ページ要素の総数がコンバージョンの最大の予測因子であることが分かった。ページ上の画像数は2番目に大きな予測因子であり、セッション内の一連のページに含まれるスクリプトが多いほど、そのセッションがコンバージョンする可能性が低くなる。さらに、画像が重すぎると、Google検索の26%以上を占めるGoogle画像検索でのウェブサイトのSEOランキングが低下する可能性がある。
ページサイズはパフォーマンスの問題の危険信号となる可能性があるが、大きなページでも、正しく構築および最適化されていれば、優れたユーザーエクスペリエンスを実現できる。SpeedCurveは、各ページの重要なレンダリングパスと自分の操作がパフォーマンスに与える影響を理解し、パフォーマンスバジェットを使って回帰に対処し、高速なデバイス/ネットワークでページの肥大化が緩和できる考えないこと、などを推奨している。
出典:SpeedCurve
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