人気動画共有プラットフォームVimeo（ヴィメオ）は、動画翻訳機能を大幅に強化した。同社はAIツールを活用し、ローカリゼーションワークフローを効率化し、翻訳動画の精度を向上させている。この取り組みは、複数のサードパーティーツールや複雑なワークフローを必要とせず、グローバルコミュニケーションをより容易かつアクセスしやすいものにすることを目指している。
Vimeoが導入した重要なアップデートの1つは、編集可能な字幕のみの翻訳機能だ。視聴者の約70%が字幕付き動画の視聴を好むと推定されていることから、この機能は大きな変革をもたらすと期待されている。AIを搭載したこのツールは36言語の字幕を生成でき、その後、人間による確認と編集によって精度が向上する。この機能は、字幕付きコンテンツへの需要の高まりに対応し、プラットフォームをより使いやすくするために設計されている。
もう1つの重要なアップデートは、カスタム用語とフレーズの導入だ。この機能により、コンテンツに関連する独自の単語やフレーズをトランスクリプトに直接追加できる。これにより、業界特有の専門用語やブランド名がAIによって誤って解釈されることがなくなり、トランスクリプトの精度が向上し、手作業による編集の必要性が軽減される。これらの用語をアカウントレベルのカスタム辞書に保存しておけば、今後の動画アップロード時に自動的に適用される。
Vimeoは、AI翻訳ツールに柔軟で透明性の高い従量課金制を導入した。このクレジットベースのシステムにより、ユーザーは必要な時に必要なだけ利用でき、多額の先行投資をすることなくローカリゼーションを拡大できる。この機能は、完全な人間翻訳サービスと比較して、クリエイターの時間と費用を大幅に節約するだけでなく、編集可能な字幕トランスクリプト付きの人間によるレビューオプションも提供する。
これらのアップデートに加えて、Vimeoは複数の翻訳を一括管理できるようユーザーインターフェイスも刷新した。文字起こしツールと翻訳ツールを1カ所に統合し、ユーザーは1本の動画をワンクリックで複数の言語に一括翻訳できるようになった。この機能は、ユーザーの言語理解とワークフロー管理を容易にするように設計されている。
Vimeoの真正性とアクセシビリティーへのコミットメントは、これらのアップデートに明確に表れている。同社は、AIが動画制作、管理、共有プロセスのあらゆる要素を強化できると考えている。言語の壁を打ち破り、動画制作者と視聴者のより強いつながりを育むことで、Vimeoは動画を民主化し、よりインクルーシブなものにしている。また、同社は動画制作と編集プロセスのあらゆる段階に人間が関与し続けることを強く信じており、字幕機能には人間によるレビュー機能が搭載されている。
出典：Vimeo
この製品の詳細については、製品ページをご覧ください。
