人気動画共有プラットフォームVimeo（ヴィメオ）は、ユーザーエクスペリエンスの向上と動画制作の効率化を目的とした多数の新機能を発表した。同社史上最大規模の今回のリリースには、動画のホスティング、管理、作成、編集、収益化に加え、エンタープライズアクセスとセキュリティーの強化が含まれている。
主要なアップデートの一つは、コメント機能の統合だ。これにより、ユーザーは全ての動画コメントを単一の使いやすいモジュールから確認できるようになる。この機能は全てのプランで利用可能で、視聴者からのフィードバック管理を簡素化する。VimeoはShowcase機能も刷新し、ユーザーはカスタムブランドの動画ギャラリーで作品を簡単に紹介・共有できるようになった。刷新されたShowcase機能には、合理化されたナビゲーション、より多くのカスタマイズオプション、視聴者情報を収集するための登録フォームなどが含まれている。
これらの機能強化に加え、VimeoはAI字幕翻訳を導入した。これは、AIを用いて動画コンテンツを36言語に翻訳する機能だ。このツールは言語の壁を打破するだけでなく、ユーザーが字幕を編集したり、業界用語や製品名などのカスタム語彙を追加したりすることも可能だ。また、インタラクティブな動画エディターも改良され、より簡単なナビゲーション、素早いレンダリング、クイズ機能などの機能が追加された。
Vimeoの最新リリースには、統合機能とAPIのアップデートも含まれている。同社の検索エンジンは、ユーザーのイントラネットまたはウェブサイトに完全に統合できるようになり、単一の情報エコシステムを構築することで、視聴者が複数のプラットフォームで動画を見つけやすくなった。また、Vimeoは統合ハブにAdobe ExpressやKapwingなどの新しい統合機能を追加し、ワークフローの自動化と動画コンテンツの一元管理を可能にした。
収益化の面では、VimeoはVimeo Streamingを導入した。これは、ユーザーが独自のストリーミングサービスとそれに付随するブランドアプリを立ち上げることができる機能だ。このツールは、熱心な視聴者向けのプレミアムサブスクリプションや、ブランディングの向上、他のコンテンツのプロモーション、スポンサーシップによる収益化のための動画バンパーなど、充実した視聴体験を提供する。
最後に、Vimeoは企業向けアクセスとセキュリティーを大幅に改善した。ユーザーはカスタムサブドメインの作成、欧州データレジデンシーによる海外への動画ファイルの保存、ジオブロッキングによる著作権要件や地域ライセンス契約の遵守などが可能になった。また、動画への不正アクセスや著作権侵害を防ぐため、デジタル著作権管理（DRM）機能も追加された。
これらのアップデートは、コンテンツの共有、フィードバックの管理、動画の収益化など、あらゆる場面でユーザーにシームレスで使いやすい体験を提供するというVimeoのコミットメントを強調するものだ。これらの新機能により、Vimeoは動画共有業界におけるリーディングプラットフォームとしての地位をさらに強化していく。
出典：Vimeo
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