人気の動画共有プラットフォームであるVimeo（ヴィメオ）は、ユーザーエクスペリエンスの向上と動画制作・共有プロセスの効率化を目指し、新機能の開発に注力している。米ニューヨークに拠点を置く同社は、動画の魅力を高め、ワークフローをスムーズにし、収益化戦略の効率化を図るためのさまざまなツールを導入している。
Vimeoが導入した主要機能の1つは、動画ストリーミングを収益源へと変える機能だ。この機能は、膨大なリソースや技術的なスキルを必要とせずに、視聴者を増やし、収益化することを支援するように設計されている。Vimeo Streamingは、ブランド化されたストリーミングサービスやアプリを立ち上げるための包括的なソリューションを提供し、コンテンツクリエイターが作品をより簡単に収益化できるようにする。
Vimeoは収益化に加え、動画コンテンツのアクセシビリティーとリーチの向上にも注力している。現在、同プラットフォームでは、ユーザーがAIを用いて動画を最大36言語に翻訳できる機能を提供している。この機能は言語の壁を打破するだけでなく、ユーザーが字幕を自分で編集することで翻訳を洗練させることも可能にする。これにより、コンテンツはより多くの視聴者に届き、視聴者のエンゲージメントを高めることができる。
Vimeoは、プラットフォーム上での動画の表示方法や、他のプラットフォームへの埋め込み方法をカスタマイズするオプションも導入した。ユーザーは、動画の視聴場所に応じて動画の見え方をコントロールできるようになり、公開プロセスをより柔軟かつコントロールできるようになる。この機能は、複数のプラットフォーム間で一貫したブランドイメージを維持したいコンテンツクリエイターにとって特に便利だ。
動画共有プラットフォームVimeoは、検索機能にも大幅な改善を加えた。ユーザーは、Vimeo上の全ての動画と自分のライブラリー内の動画の間で検索結果を簡単に切り替えられるようになり、必要なコンテンツを見つけやすくなった。この機能は、以前の検索機能に関するユーザーからのフィードバックに応えたものだ。
Vimeoは、視聴者のエンゲージメントをより包括的に把握できるよう、アナリティクス機能も刷新した。アップデートされた機能には、主要な動画パフォーマンス指標をまとめた週次ダイジェストメール、詳細なモバイルアナリティクスログ、アナリティクスダウンロードの改善、チームアナリティクスレポートデータのダウンロード機能などが含まれる。
動画制作プロセスを効率化するため、VimeoはAdobe Expressと提携し、ユーザーが編集アプリ内から直接Vimeo動画にアクセスし、アップロードできるようにした。この統合により、ユーザーの時間を節約し、動画編集プロセスをより効率的にすることが期待される。
最後に、Vimeoは動画のセキュリティー強化と地域コンテンツライセンス契約の遵守を目的とした機能を導入した。これには、不正な共有や著作権侵害を防ぐデジタル著作権管理（DRM）や、動画コンテンツやライブイベントへのアクセスを地域によって制限するジオブロッキングなどが含まれる。これらの機能は、ユーザーの貴重なコンテンツを保護し、複雑な地域制限や著作権法の枠組みをユーザーが理解できるよう設計されている。
出典：Vimeo
この製品の詳細については、Vimeo製品ページをご覧ください。
