大手サイバーセキュリティー企業Wallarm(ワラーム)は、Advanced Automated Security Manager(AASM)に、設定可能なレート制限機能を導入することを発表した。この新機能は、スキャンの強度をより細かく制御できるようにすることで、サーバーの過負荷を未然に防ぐことを目的としている。
AASMに新たに導入された機能により、ユーザーは複数のディメンションにわたって最大リクエストレートを設定できる。これらのディメンションには、テナントごと、ドメインごと、IPごとが含まれる。テナントごとのディメンションでは、クライアントのインフラストラクチャー全体に送信される1秒当たりのリクエスト総数を制限する。一方、ドメインごとのディメンションでは、各ドメインとそのサブドメインの1秒当たりのリクエスト数を制限する。最後に、IPごとのディメンションでは、各IPアドレスに送信される1秒当たりのリクエスト数を制限する。これは、複数のサブドメインが同じホストに解決される場合に、意図しない過負荷を防ぐのに特に役立つ。
レート制限は、AASMの「Configure」セクションで簡単に設定できる。デフォルトでは、1秒当たりのリクエスト数(RPS)の制限は適用されません。これにより、ユーザーは特定のニーズやサーバーのキャパシティに基づいて、独自の制限を柔軟に設定できる。ただし、レート制限を適用すると、設定によってはスキャン全体の時間が長くなる可能性がある。
Wallarmのこの最新の開発は、堅牢かつ柔軟なサイバーセキュリティーソリューションの提供に対する同社のコミットメントを証明するものだ。ユーザーがスキャン強度を制御できるようにすることで、AASMの機能強化だけでなく、ユーザーのサーバー保護強化にも貢献する。この取り組みは、特に大規模なインフラストラクチャーと大量のトラフィックを抱えるお客様に好評を博すと予想される。サイバーセキュリティーの脅威が進化を続ける中、AASMの設定可能なレート制限などの機能は、サーバーの健全性を維持し、オンライン運用の中断を防ぐ上でますます重要になっている。
出典:Wallarm
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