著名なソフトウェア企業であるLaunchDarkly(ローンチダークリー)は、カスタムメトリクスイベント用のフィルターを導入した。この革新的な機能により、ユーザーは単一のイベントキーから特定のメタデータでフィルタリングされた複数のメトリクスを定義できる。この新機能は、ユーザーが汎用的なイベントペイロードを送信し、LaunchDarkly.つまり、フィルタリングされたメトリクスは、追加の設定なしで実験やガードリリースで使用できる。
カスタムメトリクスイベントへのフィルターの導入は、データドリブンビジネスにとって大きな前進だ。影響度や指標をきめ細かく測定することが可能になり、これは新機能が複数のページに及ぼす影響を測定する際に極めて重要だ。この新機能により、開発者は詳細なインサイトを得るために同じイベントの複数のバージョンをインストルメントする必要がなくなる。フィルターを使うことで、イベントとコンテキストのメタデータに基づいて、単一のイベントから異なるメトリクスを作成できる。このアプローチにより、イベントのインストルメンテーションをシンプルに保ちながら、きめ細かく実用的なインサイトを獲得できる。
この新機能は、実験の実行時やガードリリースの導入時に特に役立つ。これまで、メトリクスを細かく分析するには、多くの場合、ディメンションごとに複数のイベントを作成する必要があった。例えば、ページタイプごとにエラーイベント、地域ごとにコンバージョンイベントが必要だった。しかし、カスタムメトリクスイベント用のフィルターの導入により、このプロセスが簡素化された。ユーザーは、単一の汎用イベントを使用し、メトリクス作成時にLaunchDarklyでフィルターを適用できるようになった。これは、イベント自体のメタデータ、またはイベントに関連付けられたコンテキストの属性に基づいてフィルタリングすることで実行できる。この機能により、複数の論理ステートメントを使用したフィルタリングが可能になり、必要なメトリクスを作成するための柔軟性が最大限に高まり、インストルメント化と管理が必要なイベントの数を削減できる。
カスタムメトリクスイベントのフィルターは、メトリクス作成フローに直接追加できる。メトリクスを作成する際、地域などのコンテキストレベルの属性、またはページタイプやカスタムイベントの値フィールドに含まれるSKUなどのイベントレベルの属性でフィルタリングできる。メトリクス定義に複数のフィルターを追加することで、よりきめ細かな設定が可能になり、メトリクス定義の柔軟性が大幅に向上する。
カスタムメトリクスイベントのフィルター導入には、いくつかのメリットがある。追跡が必要な各ディメンションのイベントの重複を回避することで、インストルメンテーションとオーバーヘッドを削減できる。また、ユーザーベースの特定のスライスに対して実験を実行し、より詳細なインサイトを得ることができるため、より迅速かつターゲットを絞った実験が可能になる。さらに、よりスケーラブルな分析をサポートする。製品の成長に伴いメトリクスの複雑さも増すが、フィルターを使うと、コンテキスト属性とイベントプロパティの両方にわたって、柔軟なANDステートメントとORステートメントを使ってメトリクス定義を更新できる。この新機能は、LaunchDarklyの全ユーザーが、ガードリリースと実験の両方で利用できる。
出典:LaunchDarkly
この製品の詳細については、LaunchDarkly製品ページをご覧ください。