1Password(ワンパスワード)は、コマンドラインツール「1Password CLI」において、本番環境向けの正規版「2.42.0」(2026年11月4日リリース)および開発・先行テスト向けのベータ版「2.44.0-beta.01」(同11月3日リリース)を公開した。今回のアップデートでは、正規版におけるシークレット一覧表示コマンドの一般提供開始に加え、両リリースチャンネルにおいて12種類のツールを対象としたシェルプラグインの追加、ならびに既存機能の挙動改善と不具合修正が実施されている。
[正規版:1Password CLI 2.42.0]
正規版2.42.0では、1Password Environments機能の強化として、シークレットの一覧を確認できる新コマンドが正式提供された。
・op environment secret list の一般提供: 1Password Environment内に含まれる各シークレットの名前と値、および秘匿(concealed)設定の有無を一覧表示するコマンドが正式に利用可能となった。
・用語の統一: op environment のヘルプテキストにおいて、従来の「variables」から「secrets」へと表記が改められた。
・住所データの取得修正: 番地や国名などの一部項目が空欄になっている場合でも、op item get、op read、op run、op inject コマンドがアドレスフィールドの値を正しく返すよう修正された。
・シェルプラグインの拡充と改善: 後述する12種類の新規プラグイン追加および各種プラグインの改善・不具合修正が本番環境へ正式に適用された。
[ベータ版:1Password CLI 2.44.0-beta.01]
先行して公開された次期ベータ版2.44.0-beta.01では、開発エコシステムの統合強化とバグ修正を中心に先行検証が実施されている。
・シェルプラグインの拡充: 新たに12種類のCLIツール向けプラグインが追加され、Touch IDなどを用いた生体認証でのロック解除に対応した。
・動作改善とバグ修正: 正規版と同様に、部分的に空欄のある住所データの取得修正や、op environment ヘルプテキストにおける「secrets」への表記変更、各種プラグインの互換性向上が先行して適用されている。
[シェルプラグインの追加と機能改善(両バージョン共通)]
コミュニティー貢献により大幅なエコシステム拡張が行われた。
・新規追加された12種類のプラグイン: CockroachDB CLI (cockroach sql)、Doppler CLI、DuckDB CLI (MotherDuck連携)、LocalXpose CLI (loclx)、Netlify CLI、npm / pnpm、Octopus Deploy CLI、OpenBao CLI (bao)、Postman CLI、Spacelift CLI (spacectl)、Stackhero CLI、xAI Grok CLI の各ツールにおいて、Touch IDなどのロック解除オプションが利用可能となった。
・既存プラグインの挙動改善: Argo CDプラグインでは、指定されたサーバーコンテキスト(--argocd-context、--server)を尊重し、登録されたサーバーあての場合のみ認証情報を提供するよう改善。Hugging Faceは新コマンド「hf」へ移行、Sourcegraphは現行の「sgp_」トークン形式(Endpointフィールド必須)に対応した。また、AkamaiおよびPipedreamプラグインは改行を含む値の設定ファイル書き込みを拒否する仕様に変更された。さらに、Terraformプラグインが output および taint コマンドへの認証情報提供に対応し、LocalStackプラグインは「LOCALSTACK_AUTH_TOKEN」へ移行、Exercismプラグインは非認証サブコマンドでのアイテム要求を廃止した。
・重要バグの修正: MySQLプラグインにおいて設定ファイル(my.cnf)書き込み時のクォートおよびエスケープ処理が修正され、記号(#)やバックスラッシュ、前後の空白を含むパスワードでの認証失敗が解消された。OpenTofuプラグインは workspace サブコマンドに対応し、Giteaプラグインは XDG_CONFIG_HOME 環境変数に対応した。AWSプラグインでは、MFAプロファイルが source_profile 経由でロールを引き受ける際に発生していた GetSessionToken エラーが解消された。
出典:1Password
この製品の詳細については、1Password製品ページをご覧ください。