NinjaOne(ニンジャワン)は、IT部門およびマネージドサービスプロバイダー(MSP)における運用効率の向上と端末管理の集約を目的に、プラットフォームのメジャーアップデート「NinjaOne 16.0」を発表した。本リリースでは、脆弱性管理におけるスキャン処理の抜本的刷新、リアルタイムコミュニケーション基盤の追加、現場技術者向けモバイルアプリの刷新に加え、Googleとの戦略的協業によるChromeOSデバイスのインベントリー統合が実装されている。
「Vulnerability Management 16.0」では、製品ごとに個別実行していた従来のパッチ検出方式を単一の統合スキャンアーキテクチャーへと刷新した。これにより、端末あたりのスキャン所要時間が従来の5分以上から約30秒へと約90パーセント短縮され、CPUおよびシステム負荷が劇的に低減された。業務時間中であってもエンドユーザーの作業を妨げることなく日中の定期スキャンを実行できる。あわせてサードパーティー製アプリケーション(3PP)のカバレッジも月次で拡充されており、2026年4月から9月にかけてWindows向け55製品、macOS向け91製品を含む計146製品が新たに対象へ追加され、直近30日間では1日平均12.3件のパッチが配信されている。
新機能「NinjaOne Chat」は、管理対象デバイスにログインしているエンドユーザーと技術者がリアルタイムでメッセージを送受信できる対話機能である(初期リリースはWindows端末が対象)。技術者側からセッションを開始し、デバイス管理画面や検索から直接チャットを立ち上げることができる。入力中インジケーターや既読確認に対応し、技術者はチャットドロワーを通じて複数ユーザーとの対話を並行処理できる。会話内容はチケットシステムへ自動記録され、セッション終了後にはアクティビティー履歴からチャットログ全体をダウンロードできるため、長時間の障害対応や再起動連絡の迅速化と証跡管理を両立する。
さらに、Googleとの連携によって実現したChromeOSの公式サポートにより、従来のWindows、Mac、Linux、モバイル端末と並び、Chromebookをはじめとする全ChromeOSデバイスが単一コンソール上で一元管理可能となった。Google管理コンソール(Google Admin Console)との直接API連携を通じて、ハードウェアモデル、シリアル番号、OSバージョン、MACアドレス、最終オンライン日時、Google Workspaceの登録ステータス、割り当てユーザーなどの属性データがリアルタイムに自動同期される。これにより、管理ツールの分断による端末資産の死角や重複管理が解消され、チケッティングやアラート、監査向けレポート作成も単一画面から完結する。両社はこの連携を、ツールの乱立を防ぎつつ多様化するエンタープライズ端末の安全な運用を支える重要なマイルストーンと位置付けている。
プラットフォーム全体としては、「NinjaOne Assist」モバイルアプリが刷新され、一般ユーザー向け機能とオンコール担当・現場技術者向けの操作インターフェイスが統合された。アカウント権限に応じた自動ルーティングにより、移動中や現場からの迅速なデバイス管理やチケット対応を可能にしている。あわせて、エンドユーザーポータルから承認済みOS更新をセルフサービスで適用できる機能が早期アクセスとして提供され、重要システムへの適用前にパイロット端末で事前検証を行う「リング型パッチ展開」が次期16.1リリースにて早期アクセス提供される予定となっている。
出典:NinjaOne
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