Harness(ハーネス)は2026年8月の1カ月間で、プラットフォーム全体に及ぶ合計58件の最新機能アップデートをリリースした。今回の更新群では、AIソフトウェア開発ライフサイクル(Agent DLC)を支える「Harness AI Evals」の強化をはじめ、Infrastructure as Code Management(IaCM)における自動ドリフト検知、およびAIツールの投資対効果を可視化する生産性分析などが追加・機能拡張された。エンタープライズ企業はセキュリティーとガバナンスを維持したまま、ソフトウェアデリバリーの自動化と開発スピードの向上を実現できる。以下は主なアップデート内容だ。
Harness AI EvalsとAIパイプラインガードレール:CI/CDパイプライン内でAIエージェントやLLMアプリケーションの出力品質・安全性を自動評価するネイティブクオリティゲート機能。既存のビルド・テスト・デプロイ工程に統合し、以下の項目を事前検証する。
・応答の正確性と忠実性(Faithfulness):提示されたコンテキストに準拠しているかを自動スコアリング
・ハルシネーションとセキュリティーリスクの検出:有害な出力やOWASPガイドラインに準拠した敵対的プロンプトの検出
・パイプラインの条件付き制御:事前定義した評価閾値を満たさない場合、自動でデプロイを遮断
Infrastructure as Code Management(IaCM)の自動ドリフト検知:マルチクラウド環境におけるインフラ構成の変更をリアルタイムに検知し、未承認の変更によるトラブルを未然に防ぐ機能。検出されたドリフトに対して、Open Policy Agent(OPA)ポリシーに基づく自動修正パイプラインを起動し、インフラの健全性とコンプライアンスを常時保持する。
Software Engineering Insights(SEI)によるAI生産性分析:開発者が利用するAIコーディングツールの利用状況と実際のコードコミット・PRサイクルタイムを詳細に分析する機能。トークン消費量や利用セッション数と、出荷された機能やバグ修正の成果を紐づけ、組織全体でのAI投資対効果(ROI)を可視化する。
Internal Developer Portal(IDP)のスコアカードとカタログ強化:開発者ポータルにおけるサービスカタログ登録の自動化と、プロダクション準備状態を評価するスコアカード機能の強化。セキュリティー要件やテストカバレッジの達成度を可視化し、エンジニアリング標準の遵守を徹底する。
Cloud Cost Management(CCM)のKubernetes自動停止(Auto-Stopping)拡張:開発・検証環境のKubernetesクラスターやワークロードにおけるアイドル状態を検知し、自動でリソースをシャットダウン・再開する機能。不要なクラウドコストの発生を抑制し、マルチクラウド環境での予算最適化を推進する。
出典:Harness
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