Smartsheet(スマートシート)は2026年4月30日、AIエージェントの力を直接プロジェクト管理の現場に導入するためのCLI Power Toolsをリリースした。これは、Anthropic社の「Claude Code」などのAIエージェントを、SmartsheetのMCP(Model Context Protocol)サーバーに接続して動作させるオープンソースのツール群である。単なるチャットボットとは異なり、Smartsheetが持つ20年分のワークフローエンジンや依存関係グラフ、行レベルの議論といった深いデータ構造をAIが直接読み取ることで、複雑なPM業務の自動化を実現している。
今回公開されたパワーツールには、プロジェクトマネージャーの負担を劇的に軽減する3つのエージェントが含まれている。1つ目の「bottleneck-scanner」は、ポートフォリオ全体をスキャンして過負荷な担当者を特定する。単に行数を数えるだけでなく、議論のスレッドを読み取って「本人が大変だと言っているか」といった文脈まで把握した上で分析を行う。2つ目の「reassignment-helper」は、ある担当者のタスクを別の担当者へ、関連するすべてのシートにわたって一括で再割り当てする。実行前にプレビューを表示し、権限の有無を確認するなど、安全性が確保されている。3つ目の「engagement-cloner」は、既存のプロジェクトから顧客固有のデータを除外し、列や階層構造だけを抽出して新しいプロジェクトとして複製する。
これらのツールは「AIが分析・提案し、人間が決定する」という原則に基づいて設計されている。全ての書き込み操作には事前のプレビューと人間の承認が必須であり、AIが行った変更はすべてディスカッションスレッドに履歴として残るため、監査も容易である。Smartsheetはこのパワーツールを、日々のルーチンワークを数時間のクリック作業から数秒のコマンド入力へと変える「nervous system(神経系)」と位置づけており、今後もガバナンスやセットアップに特化したエージェントを順次ライブラリーに追加していく予定だ。
出典:Smartsheet
この製品の詳細については、Smartsheet製品ページをご覧ください。