Smartsheet(スマートシート)の最高プロダクト・技術責任者(CPTO)であるPratima Arora氏は、「ENGAGE 2026」の基調講演に合わせてプロダクトインサイト記事を公開し、プレスリリースで発表された自律型AIエージェント群やセキュリティー機能の裏側を支える技術基盤の詳細と、AI時代に適合させた新たな料金体系の導入を明らかにした。
[AI利用に最適化された「消費型クレジット」の新料金モデル]
ユーザーからの「ライセンスをフル活用しないメンバーへの課金を最適化したい」「ユーザー数で縛るのではなく実際の価値(実行量)に投資したい」という要望に応え、Smartsheetは従来のシート(ユーザー)単位の課金に加え、新たな消費型モデルを導入した。これは基本プラットフォーム料金に柔軟なクレジットを組み合わせたものであり、AI処理、自動化の実行、API連携などの実稼働量に応じて消費される。
管理センターでは誰がどのプランでクレジットを消費しているかを可視化・制御できるため、想定外の請求を防ぐことができる。また、このモデルにより、Smartsheetのフルライセンスを持たないメンバーであっても、外部のAIアシスタント経由でダッシュボードを参照・操作することが可能となる。今後6カ月以内に新モデルへ移行する初期導入顧客には、利用超過時の保護措置が適用される。
[外部AIとのシームレスな接続と追加エージェント]
自社プラットフォーム内のAIにとどまらず、ユーザーが使い慣れた外部環境との統合が強化されている。「Smartsheet MCP(Model Context Protocol)」のサポートにより、Claude、Gemini、ChatGPT、Copilot、Amazon Qといった外部の主要なAIアシスタントから、既存のアクセス権限を維持したままSmartsheetのデータを安全に操作できる。また、自然言語の指示でプロジェクト全体を生成する「Creation Agent」やデータ品質を監視する「Data Quality Agent」に加え、言葉で指示するだけでSmartsheet内の自動化ルールを構築できる「Automations Agent」の提供も発表された。
[戦略と実行を結ぶ「Execution Graph」と「Advanced Portfolios」]
新たに発表されたAIネイティブな計画管理ツール「vsActual」の提案精度を裏で支えるのが、Smartsheetが20年間蓄積した数十億のプロジェクトデータを構造化した「Execution Graph」である。個別のタスクから全社目標に至る業務の依存関係をマッピングすることで、AIは単なる推測ではなく、実際のビジネス構造に基づいた精緻な修正案を提示できる。Smartsheet、vsActual、およびデジタル資産管理のBrandfolderは、この基盤上で「Execution Hub」として統合される。
さらに、大規模なプロジェクト統制を担う「Advanced Portfolios」も発表された。ポートフォリオ全体の重要指標をリアルタイムに単一ビューへ集約するだけでなく、1カ所で加えた設定変更を進行中の全アクティブプロジェクトへ一斉適用する機能が実装され、エンタープライズ規模のガバナンスにおける手作業を排除している。
出典:Smartsheet
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