Oktaの「Businesses at Work Report 2026」レポートによると、1Password(ワンパスワード)は企業での導入が急増しており、Oktaプラットフォーム上のテクノロジー分野における個人ユーザー数は前年比370%増を記録した。この数字は、Oktaが分析した8,000以上のアプリの中で業界レベルの成長率が最も高いとされ、ビジネスユーザーの間での急速な普及と幅広い展開を示している。
Oktaの調査結果によると、1Passwordは同社のプラットフォーム上でカナダで最も急速に成長しているアプリであり、スタートアップ企業の間でも13番目に人気のあるアプリとしてランク付けされた。このレポートは、進化する企業テクノロジーの導入状況と、それに合わせてID戦略も適応していく必要性を追跡するものとして位置付けられている。
レポートに掲載されたアナリストと企業データは、1Passwordの勢いはAI駆動型ワークフローのサポートにおける役割拡大と関連していると指摘している。Oktaの報告によると、調査対象組織の91%がAIエージェントを使っているものの、そのほとんどはまだ導入初期段階または限定的な導入段階にとどまっている。レポートでは、AIエージェントは従来のアクセスツールでは管理できない新たなマシンIDを導入するため、IDとアクセスに関する制約がエージェントの本格的な統合を遅らせる主要因となっていると示唆している。
1Passwordの2025年の調査によると、従業員の4人に1人が会社の承認なしにAIアプリケーションを使っており、3分の1以上が企業のAIポリシーを意図的に無視していたことを認めている。シャドーAIの使用と新たなエージェントIDの組み合わせは、機密情報の漏洩リスクを高め、IT/セキュリティーチームにとってガバナンス上の課題を生み出すと指摘されている。
従来のアクセス制御ソリューションは動的で確率的なマシンIDに対応しきれていないことが多く、過剰な権限を持つエージェント、監査可能性の制限、データ損失リスクの増大といった問題が生じている。人間とエージェントの両方の認証情報、秘密情報、およびアクセス許可を管理できるソリューションへのニーズは明確だ。
1Passwordの普及を促進する要因として、製品開発とパートナーシップの強化が挙げられた。最近の取り組みとしては、AIプラットフォームであるCursorとの提携、モデルリスクを評価するためのAIエージェントセキュリティーベンチマークの開発、シャドーIT対策としてエンタープライズパスワードマネージャーとSaaS管理ツールとの連携強化、そして人間と機械のID全体にわたるアクセスを検出、保護、監査するための1Password Unified Accessのリリースなどが挙げられる。エージェント向けのジャストインタイム認証情報アクセスやAI開発者向けに特化したシークレット管理など、エージェントに特化した機能への継続的な投資は、組織が従業員やテクノロジースタック全体でAIを安全に導入しようとする中で、さらなる普及を促進すると予想される。
出典:1Password
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